損害保険の国内市場は、これ以上拡大は難しい| むしろ縮小するのが自然でしょう

損保ジャパンがイギリスの保険会社を買収するようです。最近、生損保ともに、海外の保険会社の買収と言う話が多いですね。これにはどんな事情があるのでしょうか。

生保と損保で少し事情が違う部分はあります。損保に関して言えば、一番大きい理由は「日本国内で車に乗る人が減ったから」でしょう。

損保の中では自動車保険の比率が大きい

ご存じない方も多いかもしれませんが、損保会社の保険料の中で圧倒的に大きい部分を占めるのが自動車保険です。しかも、結構圧倒的です。

例えば、損保ジャパンも傘下にあるNKSJホールディングスの場合だと、2012年度の正味収入保険料の49.6%が自動車保険です。約半分が自動車保険なのです。他のメガ損保も大体似たような感じですね。

損保と言えば、自動車保険のほかにも火災保険や傷害保険といった商品もあります。しかし、それらの保険すべてをあわせても、やっと自動車保険と同じ程度の保険料にしかならないのです。

海外に活路を求めるしかない

ですから、単純に自動車に乗る人が減ると、損保会社の事業規模の縮小に直結するのです。少子高齢化の日本でなおかつ自動車離れが進んでいるとなれば、海外に活路を求めるのは自然なことと言えます。

ちなみにこのことは、時事通信の次の記事を読むと、端的に現れているのが分かります。

■ 損保ジャパン、英保険会社を買収へ=1000億円、海外事業強化(時事通信)

NKSJホールディングス傘下の損害保険ジャパンが英国の中堅保険会社キャノピアス(英領ガーンジー)を約1000億円で買収することが15日、分かった。人口減少や若者の車離れで国内市場の成長余地が限られる中、海外事業の収益拡大を目指す。

まさに、車に乗る人が減ったから、海外事業の拡大を模索していると書いていますよね。

損害保険では新商品の開発も難しい

また、損害保険だと、画期的な新商品を開発するのも難しいのでしょうね。

何か損害が起こった時のために備えるのが損害保険です。ということは、今保険になっていない新たな損害を探してこないと、新しい保険の作りようが無いのです。

また、今保険になっていないような将来の損害でも、戦争などは保険として適さないんですよね。

まず、戦争は発生確率の想定が難しいです。そして、発生した時の損害が大きすぎるので、保険金を払ってしまうと、保険会社が倒産してしまいます。ですから、保険にすることが出来ないのです。

自転車保険のような、金額の小さい保険を新しく作ることはそれほど難しくないかもしれません。でも、そんなものを作ったところで、損保会社の経営的には焼け石に水ですしね。

生命保険会社は新商品を作りやすい

その点、生命保険会社は、新しい保険を作るのが比較的簡単です。というのも、保険と言う名目で、貯蓄型の商品を作ってしまえば良いからです。

貯蓄型の保険なら、外貨建てにしてみたり、変動金利にしてみたりと、バリエーションをつけるのが簡単です。ちょっとした手間で、新商品ができてしまいます。


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自動車保険の保険料が平均で2万5000円も安くなる

保険スクエアbang!サイトのコピー
平均で2万5000円、中には5万円も
安くなる人も

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