人身傷害補償保険は必要だが車外補償は不要

自動車保険の任意保険には、人身傷害補償保険という補償があります。これはどんな補償かというと、車のドライバーと同乗者が死亡したりケガをしたときのための補償です。

この人身傷害補償保険は、基本的にはあった方が良い保険だと考えられます。ただ、一部の補償を外して保険料の負担を軽くすることも可能です。必要性が無い補償は外すのが基本ですので、無駄遣いをしないためにもしっかり検討したいものです。

人身傷害保険は必要と考えている人が多い

人身傷害保険は必要だと考えている人が多いようです。

保険スクエアbang! というところの調査では、94%が人身傷害保険を付帯しているという事でした。これだけ利用している人が多いわけですから、対人賠償保険や対物賠償保険ほどではないにしても、必要だと考えている人が多いのは分かります。

人身傷害保険に入っていると何が良いかというと、単独事故や自分に過失割合が大きい事故、相手が無保険の場合の事故に対応できるという点でしょう。事故の相手の過失が100%なら、相手の自動車保険(自賠責保険、対人賠償責任保険)からこちら側の死傷に対する賠償金が支払われます。しかし、こちらの過失がある場合は、それが減額されてしまうわけですね。

また単独事故だと、全額自分で治療費等を賄わないといけません。あるいは、相手が自動車保険に入っていない場合は、相手の経済的な理由で賠償金が払われないこともあります。

人身傷害保険に入っていると、こういうケースに備えられるわけですね。仮に単独事故でも、保険金が支払われるわけですから。

こう考えると、たしかに必要な気がしてきます。

交通事故を特別扱いする必要があるのだろうか?

その一方で、人身傷害保険は不要と考える人もいるようです。少なくとも、絶対に必要とまでは言えないという考えの人は少なからずいます。

というのも、自動車保険の目的は、そもそも損害賠償に備えることだからです。自分や家族の死傷に備えるものではないという考え方です。

死亡する可能性は交通事故以外にもあるわけですから、どんなケースでも対応できる生命保険を手厚くした方が合理的という考え方ができるわけです。こういう考え方をする人がいるので、実際に人身傷害保険をつけていない契約者も多いのでしょうね。

まあ、自動車保険の補償の中では比較的必要性が大きい物という程度の理解でいいのではないでしょうか。

人身傷害保険を必要と考えている人は多いようです。ただ、不要論を唱える人もいます。

車に乗っていないときの補償は不要

このように人身傷害保険は、比較的必要性が大きい補償と考えられます。ところが人身傷害保険の中には、必要性に疑問が付く補償もあるのです。それが車外補償です。

人身傷害補償保険は、実は、歩行中や自転車に乗っているときの交通事故なども補償されます。また、自分以外の車に乗っているときの事故も補償されます。これを車外補償といいます。

車外補償は記名被保険者とそのご家族が対象になります。理由は後述しますが、この補償は外す事が可能だと考えられます。あまり必要性が無いと考えた方が良いでしょう。

補償される範囲を小さくすれば、保険料は安くなります。ということは、人身傷害補償保険の車外補償が不要な補償なら、これを外してしまえばいいのです。

人身傷害保険には車外補償があります。

交通事故に対する補償は不要

原点にかえって考えると、この車外補償って何かおかしいと思いませんか?

自動車保険の基本は、自分の所有する車の事故による賠償責任に備えるものです。自分が歩行中の事故なんて、全く関係が無いものです。

また、必要性の観点からも疑問があります。交通事故に備えて保険に入るということは、要するにケガや死亡に備えるということです。でも、交通事故にだけ特に備えるって、ちょっと変な話ですよね。

病気になったり亡くなったりするのは、交通事故に限りません。特にそれだけを重視して保険をかける必要は無いはずです。交通事故によってケガをしても、足を滑らせて転倒してケガをしても、たいした違いはありませんよね。交通事故だけを特別視する必然性は無いのです。

また、別の保険でカバーできているという点も大きいです。ケガの対処は健康保険や労災保険などの公的な保険が使えます。生保会社の医療保険に入っていれば、それも使えるでしょう。死亡に関しても遺族年金が使えますし、生命保険も使えます。

以上のような観点から、この補償は無駄である可能性が大きいのです。筋が悪いという表現が適切でしょうか。

車外補償は外すことが出来るので、必要性が小さいと思えば外してしまって良いでしょう。

車外補償の必要性に関しては、検討してみる余地はありそうです。私個人としては、必要ないと考えています。


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