自動車保険の任意保険で一番大事な補償は、対人賠償責任保険でしょうでしょう。対人賠償責任保険というのは具体的に何かという言うと、車の運転中に人を死なせてしまったりケガをさせてしまったときの損害賠償に備えるための保険です。名前の通りですね。
ちなみに自賠責保険も、交通事故でケガをさせたり死なせてしまったときの賠償に備える保険です。ただ、自賠責保険は保険金額が十分とはいえません。そこで自賠責保険では足りない部分を補う上乗せ的な位置づけとして、対人賠償責任保険があると考えるとわかりやすいでしょう。
ドライバーと同乗者のための補償
ところで、車による事故を起こしても、対人賠償責任保険が使えないケースがあります。例えば、単独事故で同乗者の知人にケガを負わせてしまったとします。こんな場合は残念ながら、対人賠償責任保険は使えません。
あるいは、単独事故で自分がケガをした場合も駄目です。対人賠償責任保険は、あくまで、車とぶつかった相手に対しての賠償責任に備えるものだからです。要するに、ドライバーと同乗者は対人賠償責任保険の補償の対象から外れるのです。
ドライバーと同乗者に対する保険を付けようとすると、別の補償が必要になります。それが人身傷害補償保険です。
通常は、自動車保険の任意保険に入っていると、自動的に人身傷害補償保険にも入ることになります。セットになっているわけです。ただ一部の損保会社では、人身傷害補償保険をオプションとして選べるようになっているようですね。ということは、人身傷害補償保険に入っていない車も存在するわけです。
実際に入っていないケースもあるようです
この契約が特約扱いになっている保険会社でも、人身補償保険には入っている車が多いようです。確かに、ドライバーの補償はともかく、同乗者に対する補償が無いのはちょっと怖いですよね。
ただ特約になっている以上、全員が全員はいっているわけではありません。少数ですがこの特約を付けていない車もいるようです。
例えば、ソニー損保のサイトによると、12.3%の契約で、人身傷害補償保険がついていないのだそうです。率直に言って、この12.3%の人が運転する車には同乗者としても乗りたくありません。
必要な補償はつけるようにしましょう
繰り返しますが、多くのケースでは、人身傷害補償保険は自動的に契約に含まれます。ですから任意保険に入っている限り、この補償に入っていないケースはそれほど多くないでしょう。
ただ、一部の損保会社を選んだ場合は、任意保険に入っていてもこの補償がついていないということです。全体で見ると数%程度でしょうけどね。この車に乗るのは、ちょっと怖いです。
個人的には、保険というのは出来るだけ契約を絞り込むべきだと思っています。はっきり言って、いらない補償が多いのです。でも、人身傷害補償保険に関しては、付けておいた方が良いでしょう。保険料の節約はいいことですが、必要なものまで削ってはいけません。
車に乗るのが家族だけなら不要かも
一言補足を。
車に乗るのが完全に家族に限定されるのなら、人身傷害補償保険は要らないかもしれません。なぜかというと、他の保険でカバーできる可能性が大きいからです。
しかし、少しでも他人を乗せる可能性があるのなら、やっぱり外すことは出来ません。走行中に知人を見かけ、ちょっと送っていくなんていうのも駄目です。万が一の時に、賠償責任が発生することがありますから。
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自動車保険の保険料を下げようと思ったときに、一番手っ取り早い方法は何でしょうか。おそらく、損保各社から見積もりを取り、保険料を比較することでしょう。
ただ、複数者に見積もりを依頼するのは面倒です。そこで、一括で見積もりが取れるサービスを利用しましょう。簡単な一回の入力作業で、10社以上から見積もりが取れます。
保険スクエアbang!のサイトによると、平均で約2万5000円も保険料が安くなっているようです。中には、5万円以上安くなった人もいるのだとか。
ここまでのメリットがあるのなら、チェックしない手は無いでしょう。
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