オリコンが交通事故がもっとも起こりやすい時期に関する記事を書いています。
- 夏と冬ではどちらが危険? 実際の交通事故発生ピークは何月か(オリコン)4月16日
月別の件数で見ると、もっとも事故が多いのが12月で、もっとも事故が少ないのが2月ということです。でも、記事の中の議論が雑すぎて、率直に言って「?」と思う記事でした。
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1日あたりでみないと全く無意味
そもそもおかしいのが、月別の件数を見ている点ですよね。1ヵ月の日数が同じなら、こんな議論をしてもいいのでしょう。でも、当然ですが、そんなことはありませんよね。
30日の月と31日の月では、1日あたりの件数が同じでも、結果に3%のずれが出ます。最低でもこの部分をそろえて議論しないと、はっきり行って無意味です。
月別で見て12月が多いのは分かりました。では1日短い11月と1日あたりで比べるとどうなのでしょうか。誰だって疑問に思いますよね。
エクセルを使えば簡単に計算できるのですから、手抜きをしないでやって欲しいものです。
ちなみに、2月が一番事故が少ないという結論は、もっと酷いですよね。「そりゃそうだろう」としか言いようがありません。
試しに、記事の数字1 をもとに、1日あたりの事故件数を計算してみました。その結果12月は、1日あたり1,893件の事故がおこっているのだそうです。また2月は、1日あたり1,682件の事故がおこっています。
確かに12月の方が13%程度事故が多いようです。でもこの結果を見て12月の方が交通事故に気をつけないといけないとはなりませんよね。
2月も12月も同じ程度気をつけないといけないと思うのが、普通の感覚ではないでしょうか。2倍とか3倍違うのなら、特に気をつけようという言い方でも、説得力はあると思いますけど。
定性的な分析も微妙だなあ
ちなみに、12月に事故件数が多いことについて、定性的な分析も載っていました。
冬至を迎える12月は日照時間が少なく、視認性が悪いなかで運転する機会が多くなる。また、師走ということで企業活動がより活発となり、仕事で車を利用する人が多くなることも原因のひとつかもしれない。
視認性が悪いという話をするのなら、雨が多い時期はどうなのでしょうか。やっぱり事故が多いのでしょうか。
それに、冬至は12月後半です。日照時間が短いという意味では1月も同程度に短いはずですよね。それとの関係はどうなっているのでしょうか。
もう一つ言うと、12月は本当に車の利用頻度が増えるのでしょうか。ゴールデンウィークとか盆の時期と比べても多いのか疑問です。客観的なデータ無しに、こんなこと分析してもいいのででしょうか。
定性的な分析の部分に関しては、ただの思いつきで書かれている感じがして、仕方がありません。ある程度雑な部分があっても仕方がないのだとは思いますが、何から何までという感じがするんですよね。
もう少し頑張って頂きたいものです。
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同資料の交通事故発生件数を月別に見ていくと、最も少ないのは2月で4万7119件。最多は12月の5万8711件で、死者数も最多の490人となっている。
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