東京海上日動火災の不払いが新たに発覚したそうです。今回は、次のような補償に対して不払いがあったようですね。
契約者本人が負傷・死亡した際の雑費などを補償する「人身傷害臨時費用保険金」と、対物事故の相手へのお見舞いなどの費用を補償する「対物臨時費用保険金」。1
それにしても、良いタイミングで情報を出してくるなあという印象はぬぐえません。このニュースを見て、狙って今の時期に出してきたと思う人は少なくないでしょう。
オリンピックの時期に情報を出したら、有耶無耶になる可能性は大きいですからね。。今の時期なら、世間はそれ程大きな関心を持たないでしょうから。
真相は分からないですけどね。やっぱり疑ってしまいますよね。
保険金額が小さい補償ばかり
さて、今回の不払い問題の特徴は、保険金額が小さいことです。毎日新聞の記事によると、「『人身』は死亡で10万円」、「『対物』は一律1万円」ということです。
保険を学んだことがある人なら分かると思いますが、はっきり言って、こんな補償は無駄です。だって、最大でも10万円程度なら、預貯金で何とかすれば良いだけの話ですよね。わざわざ保険にするような話ではありません。
先週明らかにはった不払いも、最大10万円という補償でした。ですから、今回問題になった一連の不払いは、何れも無くても困らないような保険だったということです。
余分な補償を無理やりつけた感じ
今回の不払い問題が起こったのには、様々な理由があるでしょう。でも、大きな理由の一つが、不要な補償を無理やりつけたためではないかと思うのです。
上に書いたとおり、今回問題になっているのは、必要性がほとんど無い補償の不払いです。多分、東京海上の営業担当の社員ですら、完全には把握でき無ていないでしょう。
そんな意味不明の細かい補償をつけることで、請求漏れがあったと考えるのが自然でしょう。請求された東京海上の側も、顧客の請求に漏れがあるかを気づけないですしね。
ですから今回は、保険会社の嫌な面を見せ付けられた感じがしています。嫌なニュースですね。
不払いが問題なったこと以上に、要らない保険を売りつけられている感じがいやです。
1契約の単価を上げたがっているのでしょう
こんなふうな余分な特約を付けたがるのは、保険契約を少しでも大きくしたいと思うからなのでしょう。
商売ですから、そうする気持ちは分からなくも無いのですけどね。でも、顧客のことを考えているかといわれると、かなり疑問ですよね。
保険という商品の意味から考えても筋が悪い
保険というのは、そもそも、預貯金などで対応できない支出の準備をするものです。例えば、死亡事故を起こした場合は、預貯金だけでは賠償金を払えないですよね。そんなケースに備えるのが保険本来のあり方なのです。
でも、10万円以下の支出なら、通常は預貯金だけで何とかなるはずです。「そんなもの保険にするなよ」というのが、偽らざる感想です。
- <東京海上>不払い、新たに2万5千件「人身傷害」「対物」(毎日新聞)2014年2月10日 [↩]
タグ: 東京海上の保険金不払い問題
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