イーデザイン損保には、入院時諸費用特約という特約があります。名前から分かるように、交通事故によって入院することになったときにかかる諸費用に備える特約です。ちなみに、他の損保会社でも、類似の特約を用意しているようです。名称はそれぞれ違うようですけどね。
さて、この特約は必要なものでしょうか。率直に言って、個人的にはほとんど必要性を感じません。言っては悪いですが、無駄な補償の一つと考えて良さそうです。
入院時の諸費用って何だ
この特約の必要性を考える前に、補償の対象になる「諸費用」にどんなものが含まれるのかを見ておきましょう。イーデザイン損保だと、次の3つが主な諸費用として挙げられていました。
- 家族駆けつけ費用保険金
- 差額ベッド費用保険金
- 入院時ホームヘルパー費用保険金
家族の交通費と宿泊費用を補償してくれます。入院するとこういう費用は確かに発生するでしょう。
差額ベッド代を負担してくれる補償です。差額ベッド代というのは、要するに、個室などを使った時に発生する追加料金のことですね。
入院時の家事をやってもらう費用の補償です。
こうやって並べてみると、何となく必要性が大きそうな気がしないではありませんよね。でも冷静に考えてみると、この特約をつける必要性をほとんど感じないのです。
入院するのは交通事故だけではない
この特約が問題だと感じる最大の理由が、私たちが入院するのは交通事故のときに限らないからです。
他の事故の入院する可能性だって有りますし、病気になって入院する可能性だってあります。それなのに、交通事故の入院だけに備えるって、おかしな話ですよね。もし民間の保険で何か備えをするのなら、もっと広くカバーできる医療保険を使うべきでしょう。こんな限定的な特約は使ってはいけないのです。
健康保険にはかなり手厚い補償がついている
そもそも私たちは、特に準備をしなくても手厚い保険に入っています。私たちが入っている公的な医療保険(健康保険や国民健康保険)はとても優れた保険なのです。
実は、ある程度の貯蓄があれば、公的な医療保険だけで医療関係の費用はカバーできてしまうのです。その意味では、民間の医療保険すら必要性が小さいものと言えます。保険関係者は保険を売るのが商売ですから、医療保険が不要だとは決して言わないですけどね。
交通事故だけに絞って考えるのは危険
この特約に限らず、自動車保険の特約の弱点は、交通事故にしか対応できないことです。でも、補償を考えるときにはそれでは駄目なのです。もっと全体を広く考える必要があります。
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