自動車保険の特約で多いのが、交通事故にあった時のドライバーや同乗者のケガや死亡に対処するためのものです。
こうした特約が多いのには理由があります。
自動車保険の一番重要な機能は、事故の相手に対する賠償金の支払いに備えることです。事故の相手の状態にあわせて保険金が支払われるのが、自動車保険の基本だといって良いでしょう。
しかしそれだけだと、運転者や同乗者のケガや死亡には備えることが出来ません。ですから特約という形で、運転者と同乗者のケガなどに対する補償を上乗せしているわけです。
運転者や同乗者への補償は必要なのか?
運転者や同乗者のケガや死亡に対する補償をつけるのは、一見合理的なことのように感じます。何も補償が無いと、当然不安に感じますよね。例えば交通事故で夫が亡くなってしまうと、残された家族は大変に困ります。それに備えたいと思うのは自然なことです。
ただ、この考え方には一つ大きな問題点があります。それは、私たちが生活していて突然ケガをしたり亡くなったりするのは交通事故に限ないという点です。自動車保険の特約で準備をしてしまうと、交通事故以外のケガや突然の死亡に備えることが出来ないのです。
つまりケガなどの金銭的な対処を考える場合に、交通事故という状況だけに限定するのは、全く合理的とはいえないのです。もっと汎用性の高い保険を利用するべきでしょう。
死亡に備えるなら生命保険
誰かの死亡に備えるなら、何はさておき生命保険の死亡保険について検討してみるべきでしょう。もう少し具体的に言うと、定期保険の利用が現実的でしょうか。状況によっては、終身保険を組み合わせてもいいかもしれません。
これらの保険なら、死亡原因に拠らず保険金は支払われます。つまり、病気で亡くなるようなケースにも対応できるのです。
また、公的な年金制度から遺族年金が支払われることも十分に考えられます。これらの年金も考慮に入れておくべきでしょう。
公的な医療保険は高機能
ケガに対する備えとしては、公的な医療保険でかなりの部分がカバーできるはずです。公的な医療保険というのは、健康保険や国民健康保険などのことですね。また、障害が残ってしまったようなケースだと、公的な障害年金が受け取れる可能性もあります。
ケガや病気に対しては、基本的には、これらの公的な仕組みで準備をするのが良いでしょう。公的な保険だけでは足りないということになったら、次に検討すべきは保険会社の医療保険です。まあ、保険会社の医療保険は要らないことの方が多いですけどね。
自動車保険の特約に関しては、ほとんど出番がないのです。
他の保険で補えないか検討してみよう
ここまで書いたように、自動車保険の特約には、汎用性の高い他の保険で補えるものが多いです。そして、これらの汎用性の高い保険で準備をする方が理にかなっています。
ですから、自動車保険の特約について考える際には、他の保険で準備することが出来ないか検討してみるのが大事です。この検討をすると、大体の特約は要らないという結論に達するはずです。
無駄な保険料を払うことにならないように、注意しましょうね。
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