車両保険を車対車に限定すると保険料が安くなる理由

車両保険には一般型とエコノミー型があります。エコノミー型というのは簡単に言うと、自損事故を補償の対象から外した車両保険です。

補償される範囲が小さくなるので、当然ですが、保険料が大幅に安くなります。ですから、エコノミー型と呼ばれるわけです。

ちなみに、エコノミー型というのは、「車対車+A」とも呼ばれます。「車対車」というのは、車同士の事故という意味ですね。「A」というのは、アクシデントの「A」なのだそうです。自然災害や盗難、落書きなどが該当します。

保険料の減り方が著しく大きいのか

補償範囲が小さくなるのですから、保険料が小さくなるのは当然です。ただ、それにしても、エコノミー型の保険料の減り幅は大きすぎるように感じます。どんなからくりがあるのでしょうか。

その理由は、「車対車」の事故は損保会社にとって負担が小さいからです。逆に言うと、自損事故というのは、保険会社にとっての負担が大きいのです。

つまり、エコノミー型にすると保険会社にとっての負担が大きく減るので、保険料も大きく減るということになるわけです。

「車対車」は保険会社の負担が小さい理由

「車対車」の場合は、事故の相手がいます。そして多くの場合、事故の相手にも過失があることになります。

相手に過失があるということは、相手から賠償金が取れる可能性も大きい事になります。損保会社の負担は、事故による損害額と相手から払われる賠償金との差額ということになるわけです。つまり、保険金の支払額が小さくなるわけですね。

一方自損事故の場合は、相手がいません。ということは、保険金の範囲で、全ての修理費用を保険会社が負担しないといけないわけですね。つまり、保険会社にとっての負担が大きいのです。

ですから、一般型では保険料が高くなって当然というわけなのです。

「車対車+A」にすると保険料はどの程度下がる?

さて、「車対車+A」にすると、自動車保険の保険料はどの程度安くなるのでしょうか。これに関して、SBI損保のサイトに1つ例が載っていました。

それによると、一般の車両保険の場合は29,880円の保険料がかかるケースでも、「車対車+A」を選ぶと20,400円まで保険料が下がるようです。1

約1万円違うわけですね。これはかなり大きいと言って良いでしょう。

「車対車+A」を選ぶ割合

それでは、「車対車+A」を選ぶ人はどの程度いるのでしょうか。これもSBI損保のサイトによると、自動車保険契約者の33.4%が「車対車+A」を選んでいるようです。

ちなみに、一般の車両保険を選んでいる人が50.2%で、車両保険に入っていない人が16.4%です。車両保険に入っていない人は、まだまだ少数派なのですね。

個人的には車両保険の必要性は小さいと考えますが、全く何もないと不安という人もいるでしょう。そういう人には「車対車+A」は良い選択肢かもしれませんね。選んでいる人もある程度いるようですし。


  1. ちなみに、次のような条件で計算しているそうです。

    <条件> 35歳男性、保険始期:2018年1月、車名:プリウスα、型式:ZVW40W、型式別料率クラス:車両:5・対人:5・対物:5・傷害:4、初度登録年月:2017年5月、使用目的:日常・レジャー、ノンフリート等級:20等級(事故有係数適用年数0年)、年齢条件:26歳以上補償、インターネット割引、証券不発行割引、ゴールド免許割引、新車割引、運転者本人限定、記名被保険者の住所:東京都、対人賠償保険:無制限、対物賠償保険:無制限、人身傷害補償保険(自動車事故補償):5,000万円、無保険車傷害保険:2億円、自損事故保険:1,500万円、搭乗者傷害保険:1,000万円、車両保険金額:370万円、車両自己負担額:5(車対車免0)-10万円、年間走行距離:5,000km以下

    車両保険ガイド – 車両保険って本当に必要?| SBI損保 []


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自動車保険の保険料が平均で2万5000円も安くなる

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平均で2万5000円、中には5万円も
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