雪などの自然災害があって、車庫と車が壊れたとしましょう。こんなときには、車庫は火災保険で、車は自動車保険で修理できるかもしれません。
では、こういう自然災害に備えて、これらの保険に入っておくべきなのでしょうか。どうも、ケース・バイ・ケースで話が違ってきそうな気がします。
歴史的な大雪で車庫が破損、車も大きく傷ついた
2014年の2月に、首都圏では歴史的な大雪がありました。雪の重みで車庫の屋根が壊れ、屋根に潰される形で車が破損するケースもあったようです。
こんなケースでは、火災保険と自動車保険が使える可能性があります。まず、車庫の故障自体は火災保険が適用できる可能性があります。そして、車の故障に関しては、自動車保険の車両保険が使えるのです。
保険に入っていた人からすると、保険に入っていて良かったという話になりますよね。保険のセールスも、損害保険が役に立った事例として、このケースを紹介してくるでしょう。
でも、本当に火災保険や自動車保険に入っていて良かったと言う、単純な話なのでしょうか。ちょっと冷静に考えてみる必要がある気がします。
今回の件だけで損得を考えると、保険に入っていた方が得だが
もちろん、今回の大雪の件だけで考えれば、自動車保険にも火災保険にも「入っていて良かった」という話になるでしょう。毎年の保険料を考えれば、確かにその通りです。
しかし、これはあくまで結果論ですよね。確率的に考えれば、一生涯に支払った保険料と一生涯に受け取る保険料を比べたときに、一生涯に支払う保険料の方が大きくなるはずです。保険会社が手数料をとるので、当たり前です。確率的に見たときに支払う保険料の方が大きくないと、保険会社がつぶれてしまいます。
ということは、確率的な損得で考えると、保険というのは極力入らない方が良いことになります。事故は起こってみないと分かりません。結果的に保険に入っていて得をすることもあるでしょうけどね。
自腹で対処できるかどうかがポイント
それでは保険に入らない方が良いかというと、一概にそんなことも言えません。万が一の時に自腹で対処できるかどうかがポイントになります。
例えば、家屋が壊れたら立て直すのに1,000万円とか2,000万円とかのコストがかかることはあります。さすがにこの額を預貯金から出すのは無理ですよね。普通の家庭では。
あるいは、車の事故で人を死なせてしまった場合は、億単位の賠償が必要なこともあります。これなんて、トンでもない金持ちを除いては対処不可能です。
そう考えると、火災保険も自動車保険も、一般的な意味では必要と言えます。
車両保険をどうするかがポイント
唯一難しいのが車両保険です。車の修理費用は、一般的には、車の購入費用を越えません。ということは、余程の高級車に乗っている場合を除けば、200万円とか300万円といったあたりが上限になります。
このくらいの額だったら、預貯金で対処可能だと言う家庭も多いでしょう。車が足代わりになるような地域でなければ、しばらくの間は車に乗らないという選択も出来ます。
しかも、車両保険って、保険料が高いんですよね。車両保険をつけるだけで、保険料が2倍以上に跳ね上がったりします。これだけ高い保険料を払うのなら、万一に備えて貯蓄をするという選択肢でも良いのかなあと言う気がします。保険金額小さいが保険に関しては、車両保険でも同じことですけどね。
車が生活にどの程度欠かせないものかと言う点と、預貯金を考慮して、総合的に考える必要があるわけです。
【最大5万円安く!】自動車保険の保険料を節約する手っ取り早い方法
自動車保険の保険料を下げようと思ったときに、一番手っ取り早い方法は何でしょうか。おそらく、損保各社から見積もりを取り、保険料を比較することでしょう。
ただ、複数者に見積もりを依頼するのは面倒です。そこで、一括で見積もりが取れるサービスを利用しましょう。簡単な一回の入力作業で、10社以上から見積もりが取れます。
保険スクエアbang!のサイトによると、平均で約2万5000円も保険料が安くなっているようです。中には、5万円以上安くなった人もいるのだとか。
ここまでのメリットがあるのなら、チェックしない手は無いでしょう。
もう少し詳しく:自動車保険一括見積もりサービスを使おう

スポンサードリンク
スポンサードリンク
関連した記事を読む
- 火災保険・家財では自動車は守られるのか?
- 台風で自動車の修理が必要になった時、自動車保険は使えるのか?
- 10年を超える火災保険が無くなる方向| 大手は来年度にも廃止
- 保険料で見ると、損害保険で一番規模が大きいのは自動車保険
- 大雪で自動車保険や火災保険は使えるのか?
- 地震保険の加入率は意外と低い
- 【火災保険・自動車保険】津波は補償されない、洪水・豪雨は補償する