損害保険ジャパンと日本興亜損害保険が統合して出来た損保ジャパン日本興亜ホールディングスですが、この長い名前が問題になっているようです。例えば、統合により「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険」という会社ができたのですが、年末調整で書き込もうとしたところ、名前が長すぎてスペースに収まらないといったような苦情が相次いだそうなのです。1
さらに酷いのが、その時点で略称が決まっていなかったという点です。馬鹿みたいな長い名前を付けることに対する契約者の不利益なんて、ほとんど考えていなかったということですよね。
会社の都合による経営統合
そもそも経営統合は、会社の都合で行われるものです。契約者にとっては特段のメリットはありません。経営統合により有利な契約に変わったりするわけではありませんからね。
ということは、統合のメリットを享受するのは損保会社だけです。そしてそのために契約者には不便を強いているということですよね。そうしても問題ないという発想なのだとしたら、率直に言っておごっているように感じます。
これは名前一つを取ってもそうです。名前が長くなればなるほど、契約者にとっては不利益です。そんなこと全く考えないで、統合の交渉をしたのでしょうね。かなり腹立たしいです。
ちなみに、敢えて統合の契約者側のメリットを挙げると、統合により倒産しにくくなるというくらいでしょうか。とは言え、損保の場合は1年契約が基本です。ですから、そのメリットも長続きするわけではありません。
ブランドの維持?メンツ争いじゃないの?
産経新聞の記事によると、結果的に長い名前になったのは、ブランドの維持を意識したためだといいます。既に知られている名前を残すことで、統合後も円滑に業務を進めたいということだったようですね。
もちろん、こういった理由も無いわけでは無いのでしょう。しかし、傍から見ていると、メンツ争いの結果としか思えないですよね。
短期的に見たら、混乱を抑えるという意味で、名前を大きく変えないことにも一定の利益があるでしょう。でも、長期的に見たら、どんなメリットがあるのでしょうか。いい事なんて、一つも無いはずです。
未来永劫このくだらない名前でいくのかと、疑問を持たざるを得ません。20年たっても、この馬鹿みたいに長い名前を使い続けるのでしょうか。将来的な再編を見据えた、仮の名前を付けているのでは無いかとすら疑ってしまいますよね。
もっとも、損保業界がこれ以上の再編があるとは思いにくいです。小さい会社を除くと、大きなグループがつしか残っていませんから。これ以上統合をすると独占禁止法上の問題も出てくるでしょう。
まあ、なんにしても、あまり良い感じがしないのだけは確かです。「誰を見て経営しているの?」と聞いてみたくはなります。
- 再編の末に長すぎる社名「損保ジャパン日本興亜HD」 不評と苦労(産経新聞)2015年1月11日 [↩]
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