経済産業省によるEV向けの「高速道路利用実態調査事業」というのが行われているのだそうです。どんなことをしているかというと、高速道路上の充電器のニーズを調べるのが目的なのだとか。
この調査に参加すると、1回の高速道路利用料の1,000円を超える部分は、調査協力費として払い戻されるのだそうです。でも、EVとPHV で4万台が対象であるにもかかわらず、応募が4万台に届かない可能性があるようですね。1
高速で使うには充電に時間がかかりすぎ
この実験の協力が得られない理由は記事を読んでもらうとして、それ以外の部分でかなり気になる記述を記事の中で見つけました。
ちょっと引用してみましょう。
この事業の陰で、NEXCO中日本管内のSA/PAの充電スポットの利用料金が、この4月から大幅に値上げされました。これまでは「1回あたり一律100円」という、コスト無視の試用期間料金が設定されていましたが、4月からはNCS会員で1分あたり15円。制限いっぱいの30分充電すると450円になりました。NCS非会員のスポット充電だと30分で1500円。1500円で140kmしか走れなかったら、ガソリンに換算するとリッター14km程度。「プリウス」などのハイブリッド車よりかなり割高になってしまいます。
記述の中身としては、高速道路でのEVの充電器の利用料が高すぎるという事を言いたいようです。ハイブリッド車の方が割安になると指摘しています。
でも、それ以上に気になったのが、30分の急速充電をしても140kmしか走ることが出来ないという事実です。時速100kmとすると、1時間半も走れないわけです。
遠出をするには「充電をして走る」を繰り返す必要がある
実際は電池切れになるギリギリまで走ることはしないでしょう。ということは、30分走って1時間充電というようなことをする必要があるのでしょう。
さすがにこれだと、EVで高速で運転しようとは思わないですよね。別の交通手段を使おうと思うはずです。
仮に高速を使うとしても、近場だけということになりそうです。せいぜい近県までと言う感じですよね。それだって、目的地についてから充電しないと帰れません。
充電時間を短くするか、充電しなで走れる走行距離を長くしないとダメ
多分、この充電時間の問題は、燃費以上に重要ですよね。1時間ごとに30分の充電が必要なのだとしたら、私だったら違う移動手段を考えます。
結局のところ、現在の技術水準では、EVは高速道路を使うのには向いていないのでしょう。ですから、経産省の優遇政策があると言っても、応募が集まらないのだと考えられます。
まあ、必然的に協力が得られなかったという言い方すら出来そうです。
将来的に技術が進歩すれば、高速道路を走るEVというのも考えられるでしょうけどね。今のところ、ちょっと考えにくいです。まあ、使い方としては、当面は街の中を走る軽自動車に近いものになるのでしょうね。
- EV・PHVの高速1000円、応募台数半分以下 EVと高速道路の難しい現実
乗りものニュース 2015年5月10日 [↩]
【最大5万円安く!】自動車保険の保険料を節約する手っ取り早い方法
自動車保険の保険料を下げようと思ったときに、一番手っ取り早い方法は何でしょうか。おそらく、損保各社から見積もりを取り、保険料を比較することでしょう。
ただ、複数者に見積もりを依頼するのは面倒です。そこで、一括で見積もりが取れるサービスを利用しましょう。簡単な一回の入力作業で、10社以上から見積もりが取れます。
保険スクエアbang!のサイトによると、平均で約2万5000円も保険料が安くなっているようです。中には、5万円以上安くなった人もいるのだとか。
ここまでのメリットがあるのなら、チェックしない手は無いでしょう。
もう少し詳しく:自動車保険一括見積もりサービスを使おう

スポンサードリンク
スポンサードリンク
関連した記事を読む
- 高速道路の死者数は意外と少ない?| バイクや自転車はやっぱり危険
- 高速道路を逆走してしまうのは何故?| 一度免許を与えたらずっとOKという仕組みはやっぱり疑問だなあ
- ETC非搭載なら首都高の通行料を値上げ?| 将来はETCの義務化も?
- 水素ステーションが増えるかどうかは、燃料電池車普及の大きな課題
- 日本は交通事故の死者数が比較的少ない国| 危ないのは韓国と米国
- 自動車保険の新規契約をするタイミングっていつが良いの?
- 都会で生活する人は、車に乗って交通事故死する心配はあまり必要が無いのかも