車両保険をやめると3万円程度保険料が安くなる?

自動車保険の保険料を安くする手っ取り早い方法は、保険料の比較をすることと車両保険をやめる事です。特に安い車の場合は、車両保険は付けない方が賢いでしょう。

ところで、車両保険をやめると具体的にどの程度安くなるのでしょうか。興味深い統計があったので、ちょっと見てみましょう。

自動車共済の補償種目別の集計

損害保険料算出機構の「自動車保険の概況(2017)」というレポートに、自動車共済の補償種目別収支というのが載っていました。具体的に何が書かれているかというと、対人賠償、対物賠償、搭乗者傷害、人身傷害、車両の5つの補償種目ごとの契約件数と掛金、支払った保険金などが紹介されています。

普通は自動車保険の補償種目ごとの保険料なんてわかりません。自動車保険の保険料としてまとめて請求されるだけですからね。

ですから、非常に貴重な統計だと思います。保険と共済の違いはありますけど。

共済の補償種目別の契約件数と掛金

2016年度のデータは、それぞれ次のような感じでした。補償種目、契約件数、掛金総額、1件当たりの掛金の順です。

  • 対人賠償:11,241,189件/86,523,498千円(1件あたり7,697円)
  • 対物賠償:11,203,581件/178,775,466千円(1件あたり15,956円)
  • 搭乗者傷害:9,226,528件/24,834,012千円(1件あたり2,691円)
  • 人身傷害:8,379,033件/44,539,925千円(1件あたり5,315円)
  • 車両:5,681,537件/159,906,454千円(1件あたり28,144円)
  • 合計:11,241,189件/470,637,689千円(1件あたり41,867円)

自動車共済は自動車保険よりも1件当たりの掛金が小さい

まず、合計の部分に注目しましょう。契約件数が11,241,189件で掛金の合計が470,637,689(千円)なので、1件当たりの自動車共済の掛金は平均年4万1867円であるとわかります。

これは、自家用車の自動車保険の掛金の平均と比べて、かなり安いと考えて良いでしょう。2万円から3万円程度は安いと思われます。

自動車共済の保険料は自動車保険よりも安い。まずは、この点を認識しておきましょう。

同じ補償でも共済の方が掛金が安い可能性もありますし、自動車共済の契約者は補償が小さい物を選んでいるのかもしれません。その点は、ここからだけでは判断できません。

まあ、一般的に、自動車保険よりも自動車共済の方が安いとは言われていますが。

種目別では車両保険が圧倒的に保険料が大きい

その上で、補償種目別の1件当たりの掛金を見ると、車両保険の保険料が圧倒的に高いことがわかります。1件当たり3万円近くします。

車両保険で大きく節約をしようと思ったら、車両保険に手を付けないわけにはいかないという事ですね。

契約件数を見ると、そもそも車両保険の契約件数が低いことが分かります。ということは、実際、車両保険をつけていない人も少なく無いという事でしょう。

ちなみに、自動車保険でも、車両保険をつけない人は意外と多いです。自動車共済程は割合が大きくはありません。また、「限定+A」という穂h層が小さい契約を結んでいる人もいます。

最低限必要なものに絞ると年間3万円台前半程度か(自賠責込みで)

とりあえず、絶対に必要という意味では、対人賠償責任保険と対物賠償責任保険は外すことができません。ということは、自動車保険の保険料として、最低でも年間2万円ちょっとは覚悟しないといけないという事でしょう。

これに自賠責の2年契約の半分の1万2915円が加わります。つまり、自動車保険の保険料は、自賠責も含めると1年で3万台の前半あたりが下限になりそうですね。

それに人身傷害をつけて4万円、車両保険もつけると7万円という感じになります。

もちろん自動車保険は、ノンフリート等級や車種ごとの料率によって決まるので、この情報だけで厳密な保険料を特定することはできません。ただ、平均さえわかっておけば、何となくの傾向はつかめそうですね。

そして、本当に節約をしようと思ったら、やっぱり車両保険の取り扱いが重要になるという事です。

「搭乗者傷害」は不要

最後に、もう一つ補足しておきましょう。

人身傷害と搭乗者傷害は、どちらもドライバーと同乗者が死傷した時に備える補償です。ということは、両方に入る必要はありません。

人身傷害は損害の大きさに応じて補償があります。ですから、どちらか一方を選ぶのであれば、人身傷害を選ぶべきでしょう。

つまり、搭乗者傷害保険は、要らない補償だという事です。

以前は人身傷害が無かったので、搭乗者傷害に入る人がたくさんいました。しかし、最近の自動車保険では、人身傷害に入るのが普通になっています。ということは、搭乗者傷害は要らないという事ですね。


【最大5万円安く!】自動車保険の保険料を節約する手っ取り早い方法

自動車保険の保険料を下げようと思ったときに、一番手っ取り早い方法は何でしょうか。おそらく、損保各社から見積もりを取り、保険料を比較することでしょう。

自動車保険の保険料が平均で2万5000円も安くなる

保険スクエアbang!サイトのコピー
平均で2万5000円、中には5万円も
安くなる人も

ただ、複数者に見積もりを依頼するのは面倒です。そこで、一括で見積もりが取れるサービスを利用しましょう。簡単な一回の入力作業で、10社以上から見積もりが取れます。

保険スクエアbang!のサイトによると、平均で約2万5000円も保険料が安くなっているようです。中には、5万円以上安くなった人もいるのだとか。

ここまでのメリットがあるのなら、チェックしない手は無いでしょう。

スポンサードリンク

スポンサードリンク

関連した記事を読む


コメントは受け付けていません。