ビッグスリーの凋落の経緯| SUV頼りだったのが敗因か?

ビッグスリーと言えば、自動車産業の代名詞的な存在でした。しかし、3社中2社が破綻を経験するなど、今ではあまりいい企業という印象はありません。

さて、ビッグスリーはなぜ落ちぶれたのでしょうか。リーマンショック前後の大雑把な流れを確認しておきましょう。

自動車といえばビッグスリーだった

ビッグスリーと言えば、一般的には、ゼネラルモーターズ、フォードモーター、クライスラーの3社を指す言葉ですね。(ある年代の人だと、タモリ、ビートたけし、明石家さんまを思い浮かべるかもしれませんが)

ただ、このビッグスリーのうちのゼネラルモーターズとクライスラーは2000年台に破綻の経験が有ります。ちょうど、リーマンショックの時期です。

ゼネラルモーターズに関しては、その後なんとか再建しました。ただ、クライスラーはフィアットの参加に入っています。

リーマンショックが大きな経済危機だったとは言え、業界トップ3社のうちの2社が破綻するというのはちょっと考えにくい事態です。一体何が原因だったのでしょうか。

巷間言われていることを、整理して見ました。

SUVに注力したのが裏目に出た

ビッグスリーの経営が傾いた理由の一つに、SUV に注力しすぎた事を挙げる人もいるようです。SUV はsports utility vehicle の略ですね。

SUV 厳密な定義はありませんが、四輪駆動のステーションワゴン型の車を指すことが多いです。比較的車体が大きく、燃費が悪いのも特徴と言っていいでしょう。いかにもアメリカらしい、という印象のある車です。

それまではガソリン価格が安かったこともあり、特にアメリカではSUV は人気がありました。燃費を気にせずに乗れたわけですね。

しかし、原油価格が上昇することで、燃費の悪いSVU は敬遠されるようになりました。もともと高コストだった車が、さらに高コストになったわけです。

この結果、アメリカの消費者が離れたために、経営不振になったというのが理由の一つという意見があります。

燃費規制の対象外

ちなみに、ビッグスリーがSUV に力を入れた理由は、コストの問題が大きいようです。

まず、SUV は開発コストが安かったようです。初期のSUV は、ピックアップトラックのリソースがそのまま使えたので、開発コストが抑えられました。

また、大型のSUV は、トラックの燃費規制が適用されていました。これは、乗用車の規制よりもゆるいものだったので、燃費を改善する必要も小さかったようです。

これらの事実が、SUV に力を入れるインセンティブになったことは間違いないでしょう。

SUV に力を入れたことで小型車の開発ができなかった

このようにSUV に力を入れたことで、長期的にはマイナスだったようです。結果的に、小型車の開発が遅れる事になったのです。

ということは、ガソリン価格の高騰などでSUV の人気が落ちたときに、小型車にシフトするということも難しかったわけですね。視野狭窄になっていたという言い方でいいのでしょうか。まあ、未来を予想するのは難しいですけどね。

でも、アメリカ以外のヨーロッパや日本の市場では、エコというのが自動車選びの基準の一つになってきていました。そう考えると、やっぱり、ビッグスリーの経営者の問題と考えた方がいいかもしれません。給料ほどの仕事はできなかったという感じでしょう。

高い労働コスト

ビッグスリーが失敗した原因として、もう一つ挙げられるのが、労働コストが高いために経営不振になったという説です。

当時のビッグスリーの労働賃金は、1時間あたり73.20ドルでした。一方で、アメリカ製造業全体の平均は31.59ドルだったと言います。1

ということは、車を作る人件費が、他の業種の2倍かかるわけですね。当然ですが、これだけ人件費が高ければ、かなり利益を減らす要因になるでしょう。

ちなみに、73.20ドルというと、1ドル100円として7,320円です。これだけの賃金を払ったら、そりゃ会社も潰れますよね。1日8時間働くだけで、6万円近い給料が入るわけですから。

自動車業界でこれだけ賃金が高かった理由は、全米自動車労組(UAW:United Auto Workers)というところの力が強かったためです。労組に負けて、賃金が上昇したということですね。

まあ、その結果として会社が潰れたら、本末転倒ですけどね。会社が潰れたら、収入なんてありませんから。

再上場後もぱっとしないGM

ところで、破綻後に再上場したGMの経営は、どんな感じなのでしょうか。とりあえず、手っ取り早い方法として、チャートをチェックしてみましょう。

GM の株価(S&P500との比較)

濃い青が再上場以来のGMの株価の推移です。そして、薄い青がアメリカの代表的な株式指数であるS&P500 です。

このチャートを見るとわかるように、再上場後のGMの株価は、はっきり言って横ばいです。それに対して、S&P500 という指数は、GMの再上場後に2倍になっています。

ということは、一言で表現すると、再上場後のGMの経営はあまり良くないと考えて良さそうです。株式投資でいうと、少なくとも再上場のタイミングでGMの株を買っていたら、大失敗だったということですね。

チャートをチェックする前は、ここから具体的な業績をチェックしてみようかとも思っていました。でも、これだけわかりやすくダメだと、その気も失せました。

今でも再浮上できないビッグスリーという感じが強くします。


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