日本で一番売れている車のシェアってどのくらいあるの?

どんな商品でも、シェアってありますよね。自動車の場合のシェアは、どうなっているのでしょうか。

ここでは、車名ごとのシェアをチェックしてみましょう。車名というのは、プリウスとかマーチとか言った車の名前のことです。

人気があると思われているプリウスのシェアは、一体どの程度なのでしょうか。

人気車のシェアは?

一般社団法人日本自動車販売協会連合会によると、2018年度に売れた登録車の台数は3,336,590台なのだそうです。桁が大きいので分かりづらいですが、約330万台です。

ちなみに、登録車というのは、「軽自動車の規格を超える大きさの自動車(デジタル大辞泉)」の事を言います。ようするに、軽自動車以外の車のことを登録車といいます。

その登録車の新車が1年で330万台売れたということですね。

人気車のシェアが知りたくない?

テレビのニュースや新聞、雑誌などでは、この330万台という数字をとって、少ないだとか減っただとかいう議論をしています。でも、このページでは、ちょっと違う視点で見てみましょう。

日本の国内のよく売れている車って、全体から見るとどの程度の割合なのか見てみたいのです。人気車のシェアがどのくらいあるか、興味ありませんか。

例えば、私達のイメージの中では、ここ数年でよく売れている車といえば、トヨタのプリウスですよね。それでは、プリウスの新車の販売は、全体の販売台数から見ると、何パーセント程度なのでしょうか。

一番売れている日産ノートでも4%程

2018年度に日本で一番売れた車は、日産のノートでした。台数は131,760台です。

個人的には、ちょっと意外でした。1位になるほど人気があるのですね。まあ、コンパクトカーが人気だったり、価格的に買いやすかったりと、プラス要因はいくつか見当たりますけどね。

日産ノートが2018年度1位

ちなみに、正確に書くと、登録車の中で一番売れた車というべきでしょう。軽自動車まで含めると、ホンダのN-BOX に負けていますから。

ということは、全体の中でノートが占める割合は、3.95%ということになります。約4%です。

具体的な数字を計算するまでもなく、それほど高い割合ではないだろうと思っていました。日本で、ノートが圧倒的に売れているというイメージはありませんでしたから。

でも、4%というのは、ちょっと衝撃的ですね。一番売れている商品でも全体の4%しかないって、この手の価格帯の大きい商品だと、ちょっと考えられないですよね。

参入が簡単で、種類が多い食品などだと、あり得るとは思うのですが。

プリウスも3%台

ちなみに、上で名前を挙げたトヨタのプリウスは、3位で115,123台でした。登録車の中の比率でいうと、3.45%を占めています。

それでは2位の車は何かと言うと、トヨタのアクアです。台数は127,899台で、3.83%でした。

そして4位に、日産セレナが続きます。台数は100,017台です。

10万台を超えたのはここまでで、これ以外の車は10万台を下回る台数しか売れていないわけです。

ホンダは大丈夫なの?

ということは、ホンダは新車の販売台数が年間10万台を超える車が1台もなかったということですね。

ちなみに、ベスト10にホンダがランクインするのは、10位のフィットだけです。これは、かなり問題ではないでしょうか。

もっとも、軽自動車まで含めると、一番売れているのはホンダのN-BOX ですけどね。軽自動車では利益率が低いでしょうから、やっぱり経営的には気になる部分でしょう。

トップ50に入った数ではホンダは悪くない

もっとも、トップ50に入った車の数では、ホンダは必ずしも悪くはありません。日産よりも多い、8つがトップ50に入っています。

メーカーTOP50の車
トヨタ21
ホンダ8
日産5
マツダ5
SUBARU3
スズキ3
三菱3
ダイハツ2

凄くたくさん売れる車は作れていないかわりに、そこそこ売れる車の数は多いという感じでしょうか。まあ、車のラインナップはメーカーによって違いますから、一概には言えないでしょうけどね。

それに、日産の場合、三菱を含めて考えるということも可能ですし。

個人的には、軽自動車以外のランキングにスズキ車が3つも入っていることに驚きました。完全に、軽自動車だけの会社というイメージだったので。

円グラフを作ると

それでは、売れ筋の車について、一旦整理してみましょう。上位10車の順位と販売台数、シャアを整理すると、次のようになります。

順位ブランド通称名ブランド名台数シェア
1ノート日産131,7603.9%
2アクアトヨタ127,8993.8%
3プリウストヨタ115,1233.5%
4セレナ日産100,0173.0%
5シエンタトヨタ95,9332.9%
6カローラトヨタ94,4612.8%
7ヴォクシートヨタ89,9442.7%
8ヴィッツトヨタ88,9462.7%
9ルーミートヨタ86,6452.6%
10フィットホンダ85,9252.6%

そして、このデータをもとに、11位以下をその他にして円グラフを作ると、次のようなグラフになります。

日本で人気の車(2018年度)

その他の存在感が大きすぎて、グラフとしてあまり意味がありませんね。つまり、日本に関して言うと、圧倒的に売れている車は存在しないということでしょう。

プリウスやノートは人気ですが、それでも割合からしたら大したことはないのです。

登録車の種類はかなり多いようです

1位の車でも全体の4%程しかないとなると、日本国内で売られている車はかなり多いと考えられます。そのあたりのポイントを、もう少し掘り下げて見ましょう。

まず、1位から10位までを合計すると何台になるのでしょうか。計算してみると、1,016,653台で有ることがわかりました。

上位は僅差

全体で3,336,590台ですから、10位までで全体の30.5%を占めることになります。10位まで入れても3割にしかならないというべきでしょうか。

あるいは、1位が4%であることを考えると、2以下の車とは大きな差がないと見るべきでしょうか。10種類で30%なら、1台あたりの平均は3%ですからね。

実際、上に示した表の通り、結構な団子状態です。それでも、上の2つはちょっと差がある感じですけどね。

日本で走っている車の種類はかなり多いようです

全体の5割を超えるのが、1位から21位までを合計したケースでした。全体が3,336,590台なので、21種類の合計で1,668,295台を超えるわけです。

そして上位50車を合計すると、2,370,184台です。これが全体の7割ちょっとというところです。ということは、約30車で全体の2割にしかならないということです。

当然ですが、下位にいくと、1車あたりのシェアが小さくなります。ということは、50位以下にもかなりの種類の車があることがわかります。

日本で走っている車って、そんなに種類が多いのですね。まあ、輸入車もありますし、バスやトラックなどもあるでしょうからね。

何台売れると何位に入る

ちなみに、販売台数と順位の関係はどうなっているのでしょうか。特徴的なところをピックアップしてみましょう。

19位のSUBARU インプレッサからは、販売台数が50,000台を下回ります。そして、32位のトヨタ・ランドクルーザーWで3万台をわり、36位のトヨタ・カムリで2万台を割っています。

さらには、47位のトヨタ・ハイエースワゴンで1万台をわり、50位のトヨタ・エスティマで8,713台でした。

そして、この下の順位の車を全部合計すると、約100万台が有るわけです。50位で1万台を割っているわけですから、台数的には悲惨な状況であると思ったほうが良さそうです。

輸入車なども有るでしょうが、それだけとは考えづらいですよね。ということは、売れていない国産車というのも、結構な数がありそうです。

1万台を割って商売になるのでしょうか

こんな数字を見てしまうと、50位にも入れな車は大丈夫なのかと心配になってきます。おそらく、1,000台2,000台レベルの車もあることでしょう。

そんな車を売っていて、採算が会うのでしょうか。他人事ながら、ちょっと気になるところです。

もちろん、50位以下の車には、輸入車も入っているでしょうけどね。輸入車なら、国産車ほど売れている必要はありません。

ただ、日本で走っている輸入車の数を考えると、やはり国産車の方が多いはずです。

利益率が高い車が残っている?

もっとも、50位以下の車には、利益率が大い車が多そうなのも事実です。

1位の日産ノートなんて、明らかに薄利多売で儲けるモデルですよね。価格競争も厳しいでしょうから、1台売ったところで利益はたかが知れています。

しかし、50位以下の車は、利益率が高いものが多いはずです。スポーツカーとか、大型の車とかですね。

まあ、こういう車なら、それほど数がさばけなくても、問題はないのかもしれません。もともと、それほどたくさん売れないことを前提に、価格設定をしているでしょうし。

わかりやすい例が、フェラーリでしょうか。フェラーリは台数ベースで見ると、それほどたくさん売れているわけではありません。それでも会社としてのフェラーリは財務的には優良企業です。

逆輸入車なら販売台数はそれほど気にならない

あるいは、主に外国で売れている車を、逆輸入に近い形で売っているケースもあるかもしれません。例えば、44位だった日産マーチは、基本的に海外生産ですしね。

こういうケースなら、それほど沢山売れている必要はないはずです。世界全体での売上が最優先でしょうからね。

昔の車を切れないケースも

とはいえ、昔流行った車を、惰性で作り続けているというケースも有るでしょうけどね。切るに切れなくて、純粋に損をしているケースです。

昔の人気車を製造中止にするのは、なかなか勇気がいることですからね。よほどの経営危機でもなければ、惰性で作り続けている車もありそうです。


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