日本で一番売れている車といえば、長い間トヨタのプリウスでした。その前は、同じくトヨタのカローラがナンバーワンでした。時々違う車がトップになることはありましたが、多くの年でこの2つがトップだったのです。
しかし、2018年にはちょっと異変が有ったようです。日産ノートがトップに立ったのです。
この車に関して、基本的な部分をチェックしてみました。
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日産ノートが一番売れた車に
2018年度、日本で一番売れた車(登録車)は日産ノートだったそうです。13万1760台が売れました。
ちなみに、登録車という場合は、軽自動車は除かれています。また、2018年の暦年(1月から12月)で見ても、日産ノートがトップです。
日本で売れている車(軽自動車を除く)が年間330万台程度なので、13万台というのは、比率としては多くないですけどね。2位のトヨタ・アクア(12万7899台)と比べても、僅差ですし。
まあ、それでも、日産の車が首位になるのは本当に珍しいことです。「日産サニーで1位を獲って以来48年ぶり1 」ということですね。
その意味では、かなり大きな変化が有ったと考えていいでしょう。
ちなみに、日産セレナも10万17台で登録車全体の4位の売上です。カルロス・ゴーンの件や検査不正の件など、悪いイメージの日産自動車ですが、車を売るという意味では上手くやっているようですね。
ノートって何が評価されているの?
さて、この日産ノートという車は、どんな車なのでしょうか。何が評価されているのでしょうか。
ちょっとチェックしてみましょう。
日産ノートとは
日産ノートは、いわゆるコンパクトカーに分類される車です。初期モデルの日本での発売開始が2005年1月20日からということで、10年以上の販売実績がある車ではあります。
現在(2019年4月時点)は2代目です。人気のe-POWER 搭載車(後述)は、2代目のマイナーチェンジという位置づけのようです。
マイナーチェンジなのに、大ヒットしてしまったわけですね。ちょっと驚きです。
ちなみに、欧州ではmini MPV(Mini Multi-Purpose Vehicle)というカテゴリーの車とみなされるようですね。mini MPV というのは、日本でいうミニバンの事を指すのだとか。
価格帯は?
とりあえず気になるのが、価格帯です。ノートには普通のガソリン車とハイブリッド車が有ります(詳しくは後述しますが)。
カタログをチェックするかぎり、一番安いのがノート S(2WD)というモデルです。普通のガソリン車ですね。メーカー希望小売価格が1,421,280円ということです。
まあ、普通のコンパクトカーくらいという感じの価格設定でしょうか。
ハイブリッドタイプだと、ノート e-POWER X(2WD)というモデルが人気のようです。こちらのメーカー希望小売価格が、2,021,760円ということです。
カタログ価格で見る限り、ハイブリッド車の方が60万円ほど割高ということですね。ただ、人気があるのは、少し価格が高いハイブリッド車の方です。
ちなみに、ハイブリッドの4WD タイプもあります。
e-POWERにより販売台数トップに
このノートが注目されたのは、2016年に導入されたe-POWER というハイブリッドシステムのおかげです。このe-POWER は従来のハイブリッドとは大きな違いがあるようですね。
というのも、このe-POWER では、リーフに搭載されているモーターだけで車が動くのです。つまり、直接的な動力の部分だけを見ると、電気自動車なのです。
それではエンジンで何をしているかというと、エンジンは発電のみに使われています。つまり、火力の発電所を内蔵した電気自動車という言い方もできるわけです。
従来のハイブリッド車というのは、エンジンとモーターの両方を動力に使っていました。その意味では、新しい発想の車という事ができそうです。
こうした車が実現できたのも、リーフという電気自動車の開発実績が有ったからのようです。モーターだけで動くという意味ではリーフと同じですから、そりゃそうかという感じもします。
ちなみに、日産ノートの全ての車に、このe-POWER が採用されているわけではありません。普通のガソリン車のモデルも売られています。
上に書いたとおり、ガソリン車の方が価格は安いです。
セレナでも採用
このe-POWER という仕組みですが、ノート以外では、セレナでも採用されているようです。
このe-POWER のおかげでしょうか、セレナも登録車全体の販売台数でトヨタ・プリウスに続く4位になっています。ミニバンに限ると、1位です。
つまり、1位と4位が日産の車だったわけですね。ここだけ見ると、トヨタと接戦を演じているようにも見えます。
まあ、会社単位で見ると、ダブルスコア以上の販売台数の開きがあるのですけどね。
e-POWERによりブレーキペダルが不要に?
e-POWER によって、電気自動車的に動けるようになったことで、ブレーキランプを踏まなくても操作できるようになるようです。というのも、アクセルペダルだけで、加速だけでなく減速もできるのです。
アクセルペダルを強く踏み込むと、従来のように加速します。しかし、ペダルを戻すと減速するという仕組みになっているのです。
これを「eペダル」と呼ぶそうです。あるいは、ワンペダル操作という呼ばれ方もしていますね。
eペダルを実装しても、従来のブレーキペダルがなくなるわけではありません。急ブレーキが必要なときなどは、従来どおり、ブレーキペダルを踏んで対応するようですね。
ただ、従来のエンジンブレーキとは違い、通常の停車だけならアクセルペダルだけで操作可能ということです。他社で通常のブレーキを踏んだ程度の減速はできますから。
しかも、このモーターを使った減速(回生ブレーキと言うそうです)をすることで、発電までできるというメリットが有ります。つまり、燃費の面でもプラスになるようです。
このeペダルによって、渋滞しているときや雪道での運転が楽になるという意見があるようです。また、日産自動車がホームページ内で、ワンペダル操作で運転が楽しくなるという実験結果を紹介しています。2
- 日産がドル箱のコンパクト&ミニバン市場で巨人トヨタに勝てるワケ
2019/4/17(水) 18:02配信 WEB CARTOP [↩] - ■ 日産:NOTE e-POWER “科学的に証明!ワンペダル操作は運転を楽しく [↩]
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